ケアプラン自己作成を経て・・・・施設長 淡路由紀子
2021年10月20日

元気な内から取り組みたい、マイケアプラン。

脳梗塞を発症した母は、地域包括ケア病棟を退院した際、立つことも座ることも難しかった。アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の、混合型認知症であることがわかった。日常生活のすべての場面において介護が必要になった。
介護サービスを利用するためにはケアプランを立てなくてはいけない。
ケアプランとは通常、保険適用されるサービスを選び申請すること、と理解されている。国の方針は少し違う。 介護は自立に向けた生活を補助するサービスであり、そのための計画は本人が作り実行する。しかし介護が必要なほど重症になっているので、アドバイスをしてくれたり代わりにプランを作成し、関係機関に提出する人が定められている。それがケアマネジャーだ。
なぜその時、認知力が衰えていると思わなかったのか悔やまれる。
ふたつめは、たびたび態度が急変することだ。これもまた、年のせいとか私の態度が気に食わないのだと思っていた。同時に私自身も子供の精神状態に戻された。私が大人になっているのをどうして認めてくれないのだろう。いくら娘だからってそうそういつも聞いてられない。 台所のおたまに怒りをぶちまけ、くの字に曲げてしまったこともあった。
本人の家族でも作成できるということは、あまり知られていない。作成する前に「イメージする生活のために誰に頼るか、どこに属しておくか」等自分で(家族で)ある程度決めておけば、ケアプラン自己作成はそう難しいものではない。
保険請求の事務手続きは手間取るが、近い将来はオンラインで済ませることができるだろう。オンラインの向こうでAIとケアマネジャーが担当すれば手数料だけで済み、財政圧迫に歯止めをかけるひとつになるかも知れない。 DX:デジタルトランスフォーメイションは介護から進んでほしいと願わずにはいられない。
自分で保険請求手続きをすると、介護保険料を収めている老人のお陰で、自分の介護サービス料がこんなにも安く上がることを実感できる。使わな損!とはならないだろう。
とりあえず、私はケアプラン自己作成にトライ してみた。先に述べた基礎プランがなく、利用したいサービスから入ったので、計画書を記入するのは大変だった。
母をどうしてあげれば よいのか、本人はどうしたいのか、といったことは健常な時から考えておくべきだと思った。
なぜならほんとうの介護、家族として望むことは、各サービス(デイサービス、ショートステイ、施設入居など)の先にある、デリケートなものなのだと。身体介護しかり、心理的ケア、 居住空間ケアなど、既存にはないものねだり がオンパレである。がんばれ、介護施設!